今日のChicora学園(6/24)普通の中学生でも安倍総理に会える?

今日はわいわい授業がありました。

今日のお題はこの前の月曜日と同じです。

まずは無人島に着いたらどうするか?をみんなで話し合いました。

無人島に着いたらすべきことはたくさんあると思います。

今回は8個の行動「食糧を探す」「水を確保する」「寝場所を確保する」「島を探索する」「薪あつめ」「道具作り」「脱出用イカダ作り」「ルール決め」が用意されていて

それに優先順位をつけるというものです。

このポイントはみんなで話し合って決めるというところです。

多数決やジャンケンはなしで、全員の同意を得られるまで話し会うことです。

みんなで話し合って(写真を撮ったのはほぼ意見がまとまりかけのころ)

話し合った結果このように優先順位をつけていました。

月曜日と似たところも多いのですが、決定的に違ったのが「寝場所の確保」の順位です。

月曜日は数日寝なくても大丈夫だからということで、それを7番目にしていました。

しかし今回は1番目におきました。

その理由は、無人島に着いたということは何か事故にあって疲れているだろうから、あと「マインクラフト」(何もない世界を開拓するゲーム)でもまず寝場所を作るから、だそうです。

ゲームからヒントを得るというのはいうのは意外でしたが、持っている知識を総動員するという面ではいい切り口だと思います。

すごいなと思ったのが、月曜日も水曜日も「ルール、当番作り」を2番目に持ってきている点です。

みんなもっと命に関わることを優先するかと思っていましたが、私の予想以上に理性的に動くことを選択するようです。

これはみんなで話しあって、合意を得るという、今回初めてやってみた形式のワークです。

結構早く終わっていたので、もう少し議論を深められるようなお題だともっと面白くなるのかもしれません。

また改良点を考えていきます。

将来の夢

次に個人発表をしてくれました。

今日発表してくれた子は

車に興味があって、「将来いい車に乗りたいな〜」と言っていたらお父さんに「『乗りたい』じゃなくて、『乗る』と言え」と言われたそうです。

そのためには、お金を稼がないといけない

→そのためには、どうすればいいか(お金を稼げる職業)を調べた

→そしたら、「自動車のデザイナーか整備士いい」と出てきた

→だから「自動車デザイナーか整備士」になりたい

と語ってくれました。

ちゃんと順序立てて出てきた結論を夢としているのが素晴らしいと思います。

どうしても夢と聞くといきなりポンと出てくるイメージです。

中学生のほとんどの子が「夢がない」と答えるのは、何もないところからいきなり夢を捻り出そうとしているからだと思います。

正直スタートもゴールも何もないところから夢を捻り出すのは無理だと思います。

この子の場合「いい車に乗る」というゴールがありました。

それを達成するためにどうすればいいかを考えています。

夢を考える時はそういうプロセスが大事なんじゃないかと思います。

あと、これを書きながら気付きましたが、この子は「車のデザイナーという夢」がゴールではないですね。

ゴールは「いい車に乗ること」ですね。

よく考えると、夢というとすぐに「職業」をあげようとします。

でも「憧れ職業に就くこと」をゴールにしてしまうと、就いてからの目標がなくなりそうですね。(もちろん、次の目標を見つけられる人もいると思います)

だから「憧れの職業に就くこと」は一つの通過点に設定しておくほうがいいのかもしれませんね。

つまり、夢として設定するなら「憧れの職業に就いてからどうしたいか?」がいいでしょうね。

もっと言えば職業はなんでもよくて「将来どうしたいか?」が一番大事かと思います。

中高生で「夢は?」ときいて答えられる子は私の感覚だと1割ぐらいです。

だから夢はないのは普通ですし、私は無理に夢を持つ必要はないと思っています。

その辺りに関しての考えを書き始めると、結構長くなるので今日は書きませんが

今日の発表を聞いて、こういう夢の持ち方はいいなと新たな考え方を得ることができました。

自分のコネを最大限に使うと誰に会える?

今回のお題はみんなのコネを最大限に使うと誰に会えるか?です。

チームに別れて話し合いました。

1チーム目

1チーム目のある子のお父さんが仕事で、三重県知事に会ったことがあるそうです。

だからそこから三重県知事→安倍総理に紹介してもらうそうです。

安倍総理にあって、世界情勢などを話したいそうです。

「安倍総理が純粋な中学生と話せるのはなかなかないから、安倍総理のため、さらには日本のためになる」と訴えて合わせてもらうそうです。

でも知事から総理は飛びすぎじゃないか?など質問が出ていました。

2チーム目

2チーム目はコネは思いつかなかったそうです。

でも、東京の渋谷や大阪にいけば誰か有名人に会えるのではないか?

という発表をしてくれました。

月曜日も1チーム思いつきませんでした。

中学生には難しいお題だったかもしれません。

「安倍総理に会うにはどうすればいいか?」のようにゴールがあるお題の方がやりやすかったかもしれません。

でも、普通の中学生でも本気で考えて本気で動けば結構いろんなことができたり、いろんな人に会えたりするんじゃないかな?と思います。

どうしてもそんなことはできないだろう、その人には会えないだろうと自分で限界を決めてしまいます。

でもその限界は自分が勝手に決めているだけで、頑張れば破れることはよくあることだと思います。

だからみんなにはそういう考え方を少しでも身につけてもらえたらうれしいです。

(とか偉そうなこと書いていますが、私も全然行動できていないのですが(笑))