今日のChicora学園(1/27)わくわく授業!

土曜日にわくわく授業がありました!

土曜日にわくわく授業がありました。

今回のわくわく授業は

藤原岳自然科学館で開催された「冬の自然観察会」に参加しました。

藤原岳自然科学館のHPはこちら

9時半に集合だったのですが、9時15分ごろついたので、科学館の中を見学しました。

教室に8時半集合だったので、眠たかったのか(寝てた子もいる)、車の中は静かでしたが、展示を見ている間にみんなだんだんエンジンがかかって来ました。

9時半になり、始まりました。

まずは科学館の中で、説明を聞きました。

動物の足跡の見分け方や、木の花の芽の出方などを教わりました。(そこの写真はありません)

その後講師の先生が持ってきた、鹿と猪の骨を触らせてもらえました。

こんな立派な鹿のツノは毎年生え変わるそうです。

結構重いですが、頭蓋骨にしっかりとくっついています。

ツノは骨ではなく、人間の爪と同じようにタンパク質でできているそうです。

こっちは猪の下顎。

牙がすごく鋭いです。

こんなのに襲われたらと、想像するだけで恐ろしいです。

科学館の中での話はそうそうに、実際に外に出ました。

科学館の近くの屋根のない学校と言う所で散策しながら、冬の動物の痕跡などを探します。

早速森に入って

みんな何かないか下を見ながら歩きます。

下には動物のフンが落ちています。

鹿のフンはたくさんありました。

ちょっと汚いかもしれませんがこちらはタヌキのフン

タヌキはフンをする場所を決めているので、一か所にどんどんフンが溜まっていくそうです。

だからまとまっているのがタヌキのフンだそうです。

キツネはタヌキと同じような形のフンをしますが、キツネは場所を決めずあちこちでするそうです。

だから、タヌキとキツネのフンの見分けの付け方は一か所に固まっているかどうかだそうです。

動物の痕跡はフンだけではなく食べ物を食べた痕もあります。

この写真の右の細い木は全て、鹿に食べられています。

しかし、真ん中の木は葉っぱがついています。

この木(ヒイラギ)の葉っぱがトゲの形をしているので鹿も食べないそうです。

実際に触ると痛いです。

ヒイラギは小さいうちは鹿に食べられないようにトゲの葉っぱですが、鹿に食べられないぐらいの高さまで成長すると、葉のトゲがなくなるそうです。

鹿はいっぱいいるようですが、鹿が田んぼや畑に来ると迷惑なので、森と人の居住エリアの境界には柵が張ってあります。

しかし

柵を飛び越えて、人間の方にも来ているようです。

柵のすぐ下に足跡がいっぱいついています。

そして、その上の柵が少し曲がっています。

鹿が引っかかっているようです。

畑のあぜ道に鹿の足跡が大量に

何頭もの鹿が何往復もしている、鹿の幹線道路です。

柵は何だったのか?

それとも鹿がすごいのか?

小川に猪の骨がありました。

何らかの理由で死んで、ここで腐って骨だけになったようです。

写真だとわかりにくいですが、体の形もわかるぐらい骨もそのまま残っていました。(この写真は下の頭の骨を取ったあと)

これがその猪の頭の骨

これは「アカガエル」というカエルの卵(タピオカではありません(笑))

アカガエルは産卵のために、冬眠中に一度起きて地面に出てきて、産卵したら再度冬眠するそうです。

今年は雪がありませんが、雪が積もっていることもあるそうです。

冬は天敵が少なくなるので、わざわざ冬眠中に一度起きて産卵しにくるそうです。

すごいですですよね。

人間で言えば、コンビニが空いてるからって言って夜中の3時ごろに一回起きて、ちょっとコンビニに買い物にいくようなもんですよね。(産卵だからもっと重大だけど)

冬は朝でも布団から出たくないのに、一番寒い時に布団から出るってすごいですよね。

そして、そういう進化を遂げてきたのもすごいですよね。

一番最初に冬眠から目覚めて産卵しにきたカエルは何を考えてたんだろう?

目覚めちゃっても、外は寒いから春になってからでいいやとか思わなかったのか?

訳がわかりません。

しかし、冬やいくら天敵が少ないといっても、もちろん天敵はいて

産卵にいく途中で食べられてしまっているカエルもいました。

次の写真はちょこっと閲覧注意

きれいに背骨と頭の骨と、卵だけ残されています。(骨の左上にある黒い粒々が卵)

せっかく冬眠から目覚めて、がんばって暖かい土の中から出てきたのに、食べられてしまうなんて、可哀想すぎます。

夜中の3時にコンビニ行ったらしまっていたらかなりショックですが、それとは比べ物にならないぐらいの絶望ですよね。

自然は本当に厳しいです。

こんな感じでいろいろ教えてもらいながら、歩きました。

科学館の方の話を熱心に聞くうちの生徒さんたち

私も動物の知識など全然ありませんでしたが、いろいろ教えてもらえてすごく楽しかったです。

タヌキとキツネのフンの違いとか雑学として知っておくだけでも面白いですね。何かの時に「ねぇ?知ってる?」って自慢できるかもしれませんし(笑)

知識を得る楽しさが少しでも伝わるといいかなと思います。

参加していた生徒さんが、参加できなかった生徒さんに様子を聞かれて答えていたのが

「骨いっぱいあった」(猪以外にも鹿の骨などたくさんありました)

でした(笑)

でも、それでもいいかなと思います。

野生動物の骨がそのまま落ちているのを見る機会なんて普通はないですからね。

そうやって、何か強く印象に残るだけでも、大人になった時に視野が広がるんじゃないかな?と思います。

土曜日なので部活があって、参加できない子も多かったですが

うちから参加した生徒さんは、仲良くやっていました。

普段小学生と中学生は接する機会がなく、初対面の子もいましたがさっそく仲良くやっていました。

中学生はわいわい授業でみんなと話しているからか、初めて会う小学生もうまく会話に入れていました。

私はそういう面は意識的には何もやっていませんが、自然とそういう雰囲気になることはこの教室の宝物だと思っています。

いくら知識を入れるのが楽しいと言っても、一人では寂しいですからね。

絶対に仲間がいた方が楽しいです。

だいたい知識を吸収するのが楽しいというのは『大人の感想』であって、生徒さんは知識より仲間との楽しさの方が大きいと思いますし、それが1番のモチベーションになると思います。

私は基本的に「知識を吸収するのが楽しい」という『大人の感想』は生徒さんには押しつけません。

歳相応の思ったことそのままで大丈夫だと思っています。

だから「骨いっぱいあった」という感想でも十分かと思います。

いつか大人になった時、「知識を吸収するのは楽しい」と思ってもらえれば大丈夫だと思っています。

これからの時代大人も勉強しないといけないですからね。

むしろ社会に出てから、どれだけ勉強するかで人生大きく変わると思いますので。

そうやって大人になった時に、このわくわく授業が生きてくるといいなと思っています。

生徒さんそれぞれ何かは感じたと思うので、初回にしては結構成功だったかなと個人的には思っています。

私は車で連れて行っただけですが(笑)