8月はっけん授業 淡路島、明石市巡り 2日目
今月のはっけん授業は8月19、20日に一泊二日で淡路島と明石市に行ってきました。
今回はその二日目です。
二日目の朝6時前に起きて一番最初にしたことは…
花火です。
昨日の夜、宿の消灯時間の関係で余っていた花火をしました。
持って帰ってもやる場所も時間もないので、使い切らないといけないので・
みんな眠たそうな顔をしながら花火をしていました。
↑昨日の夜うまく写真を撮れなかったスチールウールを燃やして振り回すやつ。
明るくても写真に映るぐらい火の粉がめちゃくちゃ出ます。(正確には火の粉ではなくて溶けた鉄らしい)
こんな実験は誰もいない海岸じゃなきゃできません。
小学生は昨日夜更かししていたので起きれなくて花火の時間も寝ていましたが、朝ごはんの時間になったので、みんなで起こします。
朝ごはん。
朝ごはんは普通です。生卵、漬物付き。
そして8時に出発です。
橋の科学館、舞子海上プロムナード
二日目の一番初めの目的地は
明石海峡大橋のすぐ下にある橋の科学館です。
淡路島からまた本州に戻ってきました。
上は明石海峡大橋。
明石海峡大橋のすぐ横に橋の科学館があります。(これは出てきたところ)
橋の科学館で明石海峡大橋について色々見学しました。
本当は1日目の一番最初の目的地がここでした。
明石海峡大橋のことを知ってから、明石海峡大橋を渡る予定でした。
しかし漁師さんから「できるだけ早くきて」と言われたので、急遽予定を変更して、ここを二日目に回しました。
その次にすぐ横にある舞子海上プロムナードに行きました。(これも出てきたところ。橋の下に入り口があります。)
橋の上(道路の下)に登れます。
こんな感じです。
海上から47メートルの高さだそうです。
この歩道の途中に床がガラス張りのところもあります。
47メートル下に海が見えます。
みんな案外平気そうでした。(高所恐怖症の子はほとんどんなかった。)
明石海峡大橋の真下。
向こう側が淡路島です。
明石海峡大橋は社会のテストでもよく出るので、覚えておいてほしいなと思います。
そのためにここだけは絶対に来ようと決めていました。
みんな橋の科学館でどれぐらいわかったかは分かりませんが、
とりあえず橋の大きさはわかってもらえたかな?と思います。
まあ、橋の科学館に行く前の1日目に明石海峡大橋を渡し始めたら「ここって明石海峡大橋?」って聞いてきたので、すでにまあまあわかってはいたのかなと思います。
明石市立天文科学館
その次に明石市立天文科学館に行きました。
橋の科学館からはすぐに着きます。
たぶん普通はまず展示室を見るんだと思いますが、みんないきなり展望台行きのらせん階段を登り始めました。(エレベーターもあるのに)
展望台まで14階分。
結構疲れました。
疲れたので景色を見ながら休憩
明石海峡大橋も見えます。
この科学館はぴったり東経135度の線が通っているところです。
135度の線で日本の時間を決めています。
その日本の時間が決めている線が展望台の真ん中を突っ切っています。
みんな線の上に立ってぴったりの時間を感じていました。
社会で時差の問題が苦手な子が多いですが、ここに来たら時差のことや東経135度のことが頭に残るかな?と思ってここをチョイスしました。
これも覚えておいてくれるといいなと思います。
そしたらさらに上の階で望遠鏡をのぞけるイベントをしていました。
普通望遠鏡で星を見るのは夜ですが、星の中で一番明るい星のシリウスなら昼でも見えるそうです。
私も見させてもらいましたが、本当に青空の中に浮かぶシリウスを見ることができました。
昼に星が見えるなんて思ってもいなかったので驚きです。
昼間に星を見るなんて結構レアな体験だと思います。
こんなイベントをやってるとは知らずに来たので、これはラッキーでした。
その後展示室も行きました。
宇宙のことが色々とわかる展示でした。
太陽系の惑星の動きが見られる展示
ブラックホールに吸い込まれる様子がわかる展示
見るだけででなく体験できるところも多かったので、みんな楽しく見ていました。
昼ごはん
せっかく明石に来たので、昼ごはんは明石焼きを食べることにしました。
明石市の中心の商店街はすごくたくさん観光客がいて、明石焼きの店もたくさんあるんですが、どの店も混んでいました。
色々探してなんとか店に入れました。
ふわふわで美味しかったです。
本来の予定なら明石天文科学館は二日目の最後だったので、明石焼きは食べられない予定でした。
でも予定変更で明石市をまとめて回ることになったので、明石焼きを食べれました。
せっかく明石に来たので、名物を食べられてよかったです。
うずしおクルーズ
そしてこの旅最後の目的地、うずしおクルーズです。
明石市からまた明石海峡大橋を渡って、淡路島の一番南まで行きます。
明石からはだいたい1時間半ぐらい。
ここまで来るとちょっと疲れが出てきて、特に昨日夜更かししていた小学生は眠たそうで…
すごい体勢で寝ていました。
で、目的のうずしおクルーズに乗ります。
こういう船なんですが
めっちゃ並んでる。
日曜日なのでお客さんが多いです。
船の外にも席はたくさんあるのですが、外は暑いので、中の席を確保。
で、出航します。
係の人が手を振ってくれてお見送りをしてくれます。
最初は暑くて中の席に座っていたのですが、海の上を走り始めたら風もあるので、外でもそんなに暑くありません。
このクルーズ会社が持っているもう一隻の船とすれ違います。
そしてだんだんうずしおが見られるスポットが近づいてきます。
うずしおは淡路島と徳島県を結ぶ橋(大鳴門橋)の下あたりで見られます。
うずしおのすぐ近くまで行けます。というよりすぐ近くでうずしおが発生します。
うずしおはサーっとできてきて、結構すぐに(20秒ぐらいで)消えてしまいます。
しっかり海を見てできそうなところを探して渦が大きくなったところで写真を撮らないといけません。
まあ、ガイドさんが放送で「左の方できそうです」とか教えてくれるので、その辺を見てれば大丈夫なんですが。
ただこの辺はたくさん乗っていたお客さんがうずしおが見える方に移動したりするので、(初め外のベンチは満席だったのですが、うずしおの所ではみんな立って見るので誰もベンチになんて座っていません)
私も生徒のみんなとはぐれてしまって、みんながどこで何をしていたかわかりません。
私もみんなを探すのをあきらめて、一人で見ていました。
あとで「こんな写真撮れた」とか色々見せてくれたので、みんな自分がベストだと思うところでうずしおを見ていたようです。
うずしおは瀬戸内海側と大阪湾側の満潮と干潮の差で海水の流れが速くなり、うずしおが起こります。
この時は瀬戸内海側が海面が高くて、大阪湾側が海面が低かったです。
その海面の高さの差がわかるところがあります。
上の写真が海面の差が出ているところです。
写真の奥の方は穏やかですが、手前の方は波が立っています。そしてその境のところで海面の高さが違って段差になっています。
奥の方が瀬戸内海側で海面が高くて、手前側が大阪湾側で低くなっています。左の陸地は四国の徳島県です。
海面に段差ができるなんて初めて知りました。
この段差ができるぐらいの流れでうずしおができるそうです。
今回の旅の行き先投票の時に淡路島が選ばれた決め手はうずしおでした。
行く前から「うずしおに落ちたらどうなるの?」とか、みんなうずしおはすごく興味を持ってくれていました。
だからみんなうずしおも楽しんでくれててよかったです。
そして最後にクルーズの乗り場でたくさんお土産を買って
帰路につきます。
↑帰りの明石海峡大橋。今回の旅で4回渡りました。(本来は2回の予定だった)
帰りは淡路島でめっちゃ渋滞してて、淡路島を抜けるだけで2時間かかりました。淡路島から桑名は予定通り3時間ほどで着きました。
本当は8時ごろに帰ってくる予定だったのですが、9時ごろになってしまいました。
みんな疲れと空腹で寝たり文句を言ったりしながら桑名に帰ってきました。
まとめ
今回初めて泊まりのはっけん授業に行けました。
2年連続で泊まりは中止になっていたので、まずはちゃんと行けただけでもよかったです。
行ったところ全部よくて、甲乙つけ難いのですが、漁業体験は珍しいですしなかなか家族旅行などでは行けないのでいい経験になったんじゃないかな?と思います。
あとはやっぱり1日目の夜ご飯は美味しかったですね。
みんな楽しんでくれてて本当によかったです。
はっけん授業なので、できるだけ勉強要素を入れました。
明石海峡大橋のことや東経135度、阪神淡路大震災などは社会の授業で習います。
そこで「あ、あの時見た」と思い出してくれるとすごくうれしいですし、行った甲斐があったと思います。
あと細かいことですが私が個人的にすごいなと思ったのがいくつかあります。
まずは民宿で私が何も言わなくても、ちゃんと布団をひいて、朝になったらちゃんと畳んで綺麗にして部屋を出ていたことですね。
あと、一番最後帰る時にチコバス(うちの車)にも忘れ物がほとんどなかったのが驚きました。
大体いつも疲れが溜まるようなちょっと遠いところに行くと、忘れ物が多くなります。
しかし今回、小学生の子は忘れ物をしましたが(夜更かししてめっちゃ眠たかったし)、中学生は忘れ物がほぼなかったのが、すごく成長したなと感じました。
今回は荷物が多くてぐちゃぐちゃになりがちだったのに忘れ物がほぼなかったのはすごいです。
私は旅行が好きでいろんなところに行ってますが、旅行って予定通り行かないことやうまく行かないことも多々あります。
そうやってうまく行かないことが発生した時にどう対処するか?が大切だと思っています。
すごく細かいことなんですが、花火をした時スチールウール振り回して燃やす実験をしたと書きました。
スチールウールを燃やして振り回す時、ひもが必要になります。
私はひもは持っていっていたのですが、それを切るハサミを持っていくのを忘れていました。
真っ暗な海岸でどうひもを切るか?です。
私は「やってしまった〜」と思って、宿でハサミ借りてこればいいかな?と思いましたが
みんなが「石で切ればいい」とか「貝の方が切れるんじゃないか?」とか色々アイディアを出してくれて、切れそうな石とか貝殻をすぐに探してくれました。
でもそれらでは切れなくて、誰かが「火で燃やして切ればいいじゃん」と言ってくれました。
で、火で燃やしたらひもはすぐに切れました。
これはたぶん誰も記憶に残ってないようなすごく細かいエピソードですが、こうやってイレギュラーに対処できる力はすごく大事だと思います。
特に大人になって仕事をしていく上ではかなり大切な力だと思います。
みんなのイレギュラーに対応する力がちょっと見られたので、すごくよかったです。
本当に些細な一場面でしたが、みんなの普段見れない姿が見られた感じがして、私はすごく印象に残りました。
こういう力をつけるのはなかなか難しい(そもそもそういう機会が少ない)ですが、こういう力を大切にしていってほしいなと思います。
とりあえず今回はみんな楽しんでくれて、帰ってきてからもみんな思い出話をたくさんしてるので、それだけでも大成功かな?と思います。