1月はっけん授業パート2
1月22日に伊勢神宮に行った時の後半の話です。
午前中にせんぐう館と外宮をまわって、おかげ横丁でラーメンを食べて
午後からまたガイドさんと合流して内宮を巡ります。
内宮


みんながさーっと渡ってしまう宇治橋ですが、ここでも結構いろんなことを教えてもらいました。

宇治橋って言ってもわかりにくいかもしれませんが、この内宮の入り口の橋です。(写真は伊勢神宮のHPより)
この鳥居は元々外宮の本殿に使われていた木で作られていて、20年経つと(式年遷宮のときに)桑名の七里の渡しに来るそうです。
元々国道1号線は伊勢神宮の内宮まで来ていたそうで、鳥居も橋も国道1号線の一部だったそうです。
今はここが入り口な感じですが、本当の入り口はもうちょっと奥にあって、そこまでが国道1号線でした。
宇治橋が1号線の途中という名残は今でも残っていて、この鳥居は榊(さかき)が飾ってありません。

ちょっと奥に行くと上の写真のように榊が飾ってある鳥居があります。
ここが正式な入り口です。
それより奥の鳥居は全て榊が飾ってあります。
ただの国道で神域ではない宇治橋には鳥居には榊が飾ってなかったそうです。
昔は宇治橋より内側にも普通に民家が立っていたそうです。
ちなみに外宮と同じように正式な入り口の前には堀があって、火災が内側に燃え広がらないようになっています。
ちなみにこの榊を飾る位置が不思議なのですが、外宮の方が高い位置に飾るそうです。
昨日のブログの外宮の写真を見ると

外宮の鳥居の榊は警備員さんの頭の上ぐらいの高さに飾ってあります。
しかし内宮はみんなの顔のぐらいの高さに飾ってあります。
普通格の高い内宮の方が高く飾りそうなものですが、なぜか内宮の方が低い位置に飾っています。
これはちゃんとした理由があるそうなのですが、ちょっと小中学生には難しいそうで説明を端折られてしまいました。
そして、昨日のブログで外宮は左側通行、内宮は右側通行と書きました。
その理由は身を清める川が外宮は左側にあって、内宮は右側にあるからです。
で、内宮ではその川に行きました。

この川は御手洗(みたらし)場とも言うそうです。
倭姫命(やまとひめのみこと)が服の裾を洗って、その時にポタポタ水が垂れたから「みたらし」というそうです。
「みたらし」と言ったら「みたらし団子」ですが、みたらし団子のタレがポタポタ垂れる様子が、その話みたいということで、みたらし団子という名前になったそうです。

そんな川で手を洗います。
冬なのでめっちゃ冷たいです。

昨日も少し書きましたが、内宮は山の中にあります。
だから本殿も少し階段を上ったところにあります。
あと、神様は基本的に暗いところが好きなので周りは木が生えています。(これはどこの神社でも同じような感じです。)
基本的に神様にお参りする時は何かお願い事をしに行くんじゃなくて、神様に感謝するところなんだそうです。
しかし、一箇所こそっりお願いをしてもいいところがあります。
それがここ「荒祭宮」

ここはお願い事をしてもいいというのは私も知っていました。
しかし、ここの建物はよく見ると鳥居がありません。
それはここには本殿に祀られている天照大神(あまてらすおおみかみ)の魂の一部が祀られているからだそうです。
本殿に祀られている神様と同じなのに鳥居をつけてしまうと、別の神様かと思われてしまうので、つけていないそうです。
あ、あとここもそうですが、お参りするためにみなさん並んでいますが
並ぶのはちゃんとした儀礼じゃないそうです。(理由は教えてもらえなかった)
伊勢神宮に行くとよく警備の人が「左右に別れてお参りくださ〜い」と言っていて、それはただただ人を早くはけさせるために言っているんだと思っていました。
(そして私は真ん中の方がご利益があると思って、かたくなに真ん中に並んでいたのですが)
左右に別れて並ばずにサッとお参りするのが儀礼だそうです。
それならそれで警備員さんも理由をつけて言ってくれればいいのにね。
と、いう感じでガイドさんにいろいろ教えてもらいながら外宮と内宮を巡りました。
おかげ横丁散策
その後はみんなお楽しみのおかげ横丁散策です。
もう内宮を巡っている時から「赤福食べたい」とか「赤福おごって」とか、散策することばかり考えていたのですが(笑)
中学生班と小学生班に別れて行動しました。
私は小学生班についてまわったので、ここからの写真は全て小学生班の写真です。

駐車場から内宮に向かってる時から「ベビーカステラほしい」と言っていたので、真っ先に買った。
(なぜ伊勢に来てベビーカステラかは不明)

招き猫屋を見たり

オレンジをそのまま絞って、そのまま飲むジュースとか

剣の唐揚げとか
周りの人が食べ歩きしている美味しそうなものに目が行って、ほしくなっちゃいますよね。
剣の唐揚げとかよく考えたなと思います。
ただの唐揚げでもあんな面白い見た目で売られたら買いたくなるのはわかります。
みんな自分のお小遣いと相談しながらいろいろ買ったりしていました。

猫。

みんなが一番行きたかった赤福本店の中で食べるのは50分待ちで、時間的にちょっと無理でした。
だから、お土産用の赤福を買いました。
朝からたくさん歩いて、最後おかげ横丁散策で楽しんだので、最後みんな疲れていました。

普通の観光客はこの招き猫の横でポーズを決めて記念写真を撮っていますが、うちの子たちは疲れて休憩しています。
そしてこの後桑名まで帰ってきました。
今回教えてもらえなかった謎
ガイドさんを頼むといろんなことを知れていいですね。
私も伊勢神宮は何回も行ったことがありますが、初めて知ることだらけでした。
今回は小中学生向けの説明ということで、出来るだけ簡単に説明してもらいました。
歴史をまだ知らないから、歴史的なところは結構省略してもらったようです。
でもそこの説明がないから私としては非常に謎が残りました。
まず今日のブログにも書きましたが、なぜ榊を飾る位置が外宮の方が高いのか?
そして、昨日のブログにさらっと書きましたが、内宮の神様(天照大神)が外宮にご飯を食べに行きます。
普通外宮の神様の方が格下なので、ご飯を作って内宮に持っていくべきなのに、なぜ格上の内宮の神様がわざわざ外宮までやって来るのか?
そして、なぜ長い間、天皇は祖先であるはずの天照大神が祀られている伊勢神宮には来なかったのか?
さらになぜ明治天皇から来るようになったのか?
直接ガイドさんに聞いたのですが、壬申の乱とか歴史的なことが絡んでいるそうです。
説明にはちょっと時間がかかるそうなので、是非また来てください、と言われました。
私としては逆に謎が深まった旅でした。
私は個人的にまたガイドさんをお願いして行きたいなと思います。
みんなはどう感じたのかな?
特に小学生にはちょっと話が難しかったかも知れません。
でも、後から聞いたら、「あそこはお酒の神様」とか、意外とガイドさんの話を覚えていました。
私と同じように謎は感じていないかも知れませんが、ガイドさんと一緒に廻るといろいろ知れるということだけでも覚えておいてもらえるとうれしいなと思います。
おかげ横丁は赤福が食べられなかったのが残念ですが、みんな楽しんでくれたんじゃないかと思います。
みんなが楽しんでくれれば、私としては満足です。