理科実験 その2 ろ過の実験
8月3日に2回目の理科実験をしました。
今回は「なんかろ過して飲んでみたい」という意見があったので、ろ過の実験をすることにしました。
なので目標は播磨中央公園の川の水をきれいにして飲むことです。
飲み水を作っている浄水場でもいきなりろ過をしているわけではありません。
まず初めに汚れを沈殿させています。
そこで、まずは汚れを沈殿させる実験です。
汚れがわかりやすいように、泥水を作ります。
泥水の作り方はペットボトルに土を入れて振るだけです。
それをいくつかのコップに分けていきます。
各コップで泥水を作らず、ペットボトルで泥水を作ったのは、泥水の濃さをできるだけ同じにするためです。
そして、その泥水にいろんな粉を入れて、泥水の沈殿具合を調べます。
条件を揃えるために同じ重さだけ計って入れます。
沈殿するまでしばらく時間がかかります。
これが1時間ほど置いたときの結果
ミョウバンを入れたものが圧倒的にきれいになっています。
ミョウバンは15分ぐらいでかなり沈殿して向こう側が見えるぐらいになっていました。
その次は塩です。
それ以外はあまり差がなさそうです。
これは凝析という現象で、泥水に電解質のものを入れると泥が沈殿します。
凝析のことを詳しく書くと大変なので、興味のある方は調べてみてください。
凝析の原理的に重曹ももう少し沈殿するかな?と思っていましたが、そこまででした。(ミョウバン→塩→重曹→その他の順になると思っていましたが)
重曹のコップだけ泥が濃かった感じもします。
ただミョウバンが圧倒的だとういうのはわかったと思います。
実際の浄水場でも、ミョウバンではありませんが、同じように薬品を入れて汚れを沈殿させているそうです。
沈殿するにはしばらく時間がかかるのでその間にろ過の実験をしました。
アマゾンで怪しげなろ過グッズを買いました。
これが本当に大丈夫か?の実験をしました。
この装置を使って播磨中央公園の川の水をきれいにいていきます。
取ってきたのは水の流れがなくて、藻が繁殖しているできるだけ汚そうなところの水です。
この水をろ過装置で綺麗にしていきます。
このろ過装置はペットボトルに直接つけられるのでちょっと便利です。
1回ろ過しただけだと、少し色が残っていました。
そこで3回ろ過しました。
左がろ過前、右が3回ろ過した結果。
う〜ん3回ろ過してもなんかちょっと色がついてる。
ろ過した水を水質調査キットで調べてみます。
どういう成分が入っているかどうか調べられます。
これらの成分のことは私も詳しくは知らないのですが、どの成分もかなり低い値です。
おそらくこれらの成分は生物が住みやすいか?の目安だと思います。(硝酸は水槽で魚を飼っていても問題になります。魚のフンなどから出てきます。リンは洗剤とかが原因かな?)
ちなみにろ過する前もこれらの値はかなり低く、ろ過前とろ過後はほぼ変化がありませんでした。
つまり元から水質が悪くなる成分はほぼ入っていないということです。
播磨中央公園の川の水がどこから引いてきたものか知りませんが、(もしかして水道水?)結構きれいそうです。
水質調査セットだけでなく、顕微鏡でも見てみました。
顕微鏡で見てみると、ろ過前は少しゴミ?チリ?みたいなものが見えましたが、ろ過後は少なくなっていました。
ただ完全にはチリは消えず少し残り続けました。
ろ過装置の目より細かいチリは残り続けるようです。
それが微妙に残る色の原因なのかな?と思います。
ちなみにこの水は飲みませんでした。
やっぱり微妙に色が残っているので、ちょっと飲む気になりませんね。
もっと言うと、色が消えてもそのまま飲むのはおすすめできません。
顕微鏡では見えない細菌などがいたりする可能性がありますので。
ただそのような細菌も煮沸すれば死ぬので、一度沸騰させれば大丈夫になります。
まあ、沸騰させることができるなら、ろ過なんかするより蒸留すればいいじゃんって話になるんですけどね。
と、今回はろ過の方はちょっと微妙な結果になりました。
ろ過前とろ過後に差が出ると面白かったのですが、ちょっと色が薄くなったぐらいでした。
元々ほぼ透明で流れてる川の水なら飲めるんじゃないかな?と思います。(私は山に登った時、山の上の方の水ならあまり気にせず飲んでいます。多分そういう水を飲むようのろ過装置なんじゃないかな?と思います。)
ろ過の方は微妙でしたが、凝析の実験は結構はっきり結果が出ました。
浄水場でも凝析とろ過と細菌を殺すための消毒の3つを組み合わせて飲み水を作っているということを知って置いてもらえればいいなと思います。