今日のChicora学園(5/30)学校内に標識を立てるなら?

今日から陵成中の3年生は修学旅行です。

先週の段階だと東京の方は火水木天気がよくありませんでしたが、今日見たら修学旅行中の3日間は雨が降らないみたいですね。

みんなすごく楽しみにしていたので、ぜひ楽しんできてほしいです。

おかげでいつもより生徒が少なくてちょっと寂しかったです。

 

 

今日もわいわい授業がありました。

中3がいないので、いつもより人数は少なめです。

今日のお題は「学校内に標識を作るとしたら、どんな標識がいいか?」です。

このお題は昔に2回やったことがありますが、中1、中2はまだやったことがないので、このお題にしました。

標識を描いて、どうしてその標識を作ろうと思ったか?を発表してもらいました。

標識をパソコンで作るのは大変かもしれませんので、標識の絵は手書きでいいよと伝えてあります。

 

 

1チーム目

実際に作ってくれた標識は

廊下がボロボロになっているところを絵にしてくれました。

 

このチームはまず、標識がなぜあるのか?から考えて調べてくれました。

標識ではないですが、大昔から道標(みちしるべ)はあったわけです。

それらの目的は道ゆく人に安心を与えるためです。

なので、それと同様に、学校で道ゆく人(廊下を歩く人)に安心を与える標識を作ることにしたそうです。

そこで陵成中の廊下にどんな危険があるかを考えたところ、陵成の廊下はちょっとボロボロになっているところがある?らしいです。

そこでつまづいたりしないように標識を作ることにしたそうです。

その標識を学校内のどこに立てるかは、実際に歩いて危険そうなところを探して立てるそうです。

 

 

2チーム目

パワーポイント上にも描いてくれましたが、実際に作ってくれた標識は

こちらのチームは廊下で走ってはいけないという標識でした。

廊下で走っている人がいると接触事故などが起こりそうで危険です。

だからよく人が走っているところにこの標識を立てるそうです。

 

 

 

勝負の結果は

1チーム目が勝ちました。

今日の1チーム目はすごくよかったです。

標識の由来から調べてくれて、そこから考えてくれました。

なのでその標識のアイディアが出てきて理由が非常に分かりやすかったです。

 

火曜日のわいわい授業でも水曜日のわいわい授業でも、まず初めに候補を挙げてそこから絞る(ブレインストーミングの)流れが多いです。(今回の2チーム目のような流れ)

でもそれだと、その初めのアイディアはどこから出てきたのか?なぜその中からその一つに絞ったのか?がわからないままのことがまあまああります。

(ブレインストーミングの場合初めのアイディアがどうして出てきたかは深く考える必要ないですし、むしろそういうのは考えずにいろんな意見を出す方が大切ではあります。)

ブレインストーミングでもアイディアをどう絞っていったか?また単に一つを選ぶだけではなくて良さげなアイディアを融合させたりできるといい発表になると思います。

ただ今のところそこまでできているチームは少ないように思います。

 

そんな中で今日の1チーム目はブレインストーミングとは逆の、一つの事実からスタートしてそれを膨らましていくという流れで発表してくれました。

その流れだと話のつながりを作りやすいので、非常に納得しやすいです。

人間は理由があると納得しやすいですからね。「〜だから〇〇、〇〇だから××」と理由が繋がっていくと非常に納得しやすいです。

毎回採点をしていて採点にはいろんな項目があるのですが、今日の1チーム目の「内容の論理性」の項目には満点をつけました。

右側が1チームの評価

私は発表内容に関する項目でも満点をつけることはほぼないです。どこかで満点をつけるのは年に2、3回です。

それぐらい今回はいいなと思いました。

 

あと1チーム目は高校生の子が発表してくれていて、発表の仕方がうまかったのもあると思います。

だから余計にスッと理解できました。

 

これを機に今日の1チーム目のような論理的な流れの発表も増えていくといいなと思います。