わいわい授業(参加型授業)って何をするの?その2
ここでは一番質問の多いわいわい授業について書いていきます。
まずはその1を読んでください。
グループワーク
グループワークとは全体をいくつかのグループにわけ、グループ内で話し合い、協力して課題を解決するワークです。
Chicora学園では1グループ、3〜5人ほどのグループに分けます。
そのグループには様々な学校や学年の生徒が入るように調整します。普段話慣れていない人と話す練習もできます。
グループ内で話し合って結論が出たら、代表者がそれをみんなの前で発表します。
グループワークの課題は例えば
「日本に電柱は何本あるか?」
というようなものです。(これは「フェルミ推定」として有名な問題です。)
この問題には答えはありません。(調べればあるかもしれませんが…)
正しい答えを出すことよりも、みんなで考えてもっともそれらしい納得のいく答えを出すことが大切です。
学校のテストは必ず答えのある問題ですが、社会に出ると答えのない、答えのわからない問題ばかりです。
それに対して最も妥当だと思う考えを出して、それを他の人に説明する力は社会に出た時に確実に役に立ちます。
グループワークではそのような力をつけていきます。
ディスカッション
ディスカッションはあるテーマに対して賛成反対で全体を二つに分け討論をするというものです。
ディスカッションも学校、学年をミックスして行います。
ディスカッションのテーマの例は
「中学生にスマホは必要か?」
というようなものです。
これも答えがない問題です。
答えを出すことではなく、論理的に相手を説得できるかどうかが大切になります。
ディベートは論理的に自分の意見を発表し、相手の意見を理解し、それに対して論理的に反論するという高度な力が要求されます。
初めはなかなか意見を発表するのが難しいかもしれませんが、徐々に慣れていきましょう。
人の意見を聞いてそれに対して自分の意見を言う力は、社会に出た時に確実に役に立ちます。
ディベートで将来役に立つ力を少しづつつけていきましょう。
プレゼンテーション
自分の興味のあることを調べてきてみんなの前で発表します。
Chicora学園では週に1、2名ずつ順番に発表していきます。
発表するテーマは自分の興味のあることで大丈夫です。(初めはゲームやマンガのことでもOK!)
自分の興味のあることを相手にわかりやすく伝える練習です。
発表後に質疑応答もあります。
発表するだけではなく、質問をする方も大事です。
しっかりと話を聞いて質問を出す練習も同時に行います。
でも難しいんじゃないの?
初めは難しいかもしれません。
しかしやっていくうちに慣れていきます。
発表するような授業は学校でもあまりないので、初めはほとんど差がありません。
みなさん同じように苦手意識を持っています。
上手い下手の前に、まず「苦手」と言う意識が強すぎてなかなか踏み出せない生徒さんがほとんどです。
簡単に言えば食わず嫌い生徒さんばかりです。
Chicora学園で一歩を踏み出せば、「答えのない問題に取り組む力」「自分の考えを表現する力」「人の意見を聴く力」「人と協力して答えを出す力」など社会に出た時に必要な力が同世代よりも格段に身につきます。