今日のChicora学園(8/31)

今日は夏休み最終日でした。

「学校行きたくない〜」と言っている子もいましたが、3日からリモート授業なので例年に比べるとそれほど夏休みが終わるのが嫌でもなさそうです。

まあ、みんな文句言いつつも学校に行くんですけどね。

わいわい授業

今日も「リモート授業をするならどうするか?」を話し合いました。

先週の水曜日と、昨日が思ったほどうまくいかなかったので、誘導や例を多めに出して話し合いを進めていきました。

まずはチームに分かれてリモート授業の問題点を考えてもらいました。

どんな小さな問題でもいいから書くように伝えました。

1チーム目

たくさん書いてくれました。一つ一つが一言ずつなので、少しわかりにくいのもありますが。

「かくれてヨウツベ」は先生にバレないようにYouTubeを見る子がいそうな問題

「きょうだい音カブリ」は同じ部屋で兄弟でリモート授業を受けると、お互いの音が入ってしまう問題

「背景画像に自分を入れてサボる」はリモートの背景を自由に設定できますが、自分がリモート授業を受けている写真を撮って、それを背景画像にする作戦です。そうすれば自分はタブレットの前にいなくても、先生側は授業を受けているように見えます。(でもずっと止まっているから怪しい)

「せんせいのけしょう」はリモートだとマスクつけなくてもいいので、先生は化粧がんばらないといけなくなる問題

と全部説明していると大変なのでこれぐらいにしておきます。

2チーム目

こちらも少し読みにくいところがありますが、まあまあ書いてくれました。

「推しが映る」というのは、リモート授業の背景に自分の好きなキャラクターのポスターなどが映り込んでしまうことです。

「先生の話がほとんど聞こえない」というのはみんなが喋って、先生の声がかき消されるという問題です。(これは強制ミュートにすれば簡単に解決できます。)

これらの問題について、お互いにチェックして「これは問題にならないんじゃないか?」「これとこれは同じ問題ではないか?」など質問し合いました。

上の写真で黒く塗りつぶされているところがありますが、お互いにこれは被ってると納得したものは黒く塗りつぶしています。

例えば1チーム目が書いてくれた「習い事にかぶる」という問題は、

リモート授業でも4時には終わるだろうから、習い事に被る可能性はない、もし被るなら今までどうしてたのって話になる

ということで「習い事に被る」という問題は起きないと結論つけていました。

「問題にはならないもの」や「被っている問題」を排除した後、そこから2つ問題を選んでその解決策を考えてもらいました。

1チーム目

①副教科の授業ができない問題について

副教科は実技はせずに教科書のみで授業をするそうです。

確かに家庭や技術は座学で学ぶ部分もまあまあありますからね。

②動画の画質が悪い問題について

板書はカメラで写さなくても、板書の内容を写真などに撮ってロイロノートに送れば大丈夫です。

それに説明中も最低声が聞こえればいいので、先生の顔が鮮明に見られる必要はありません。

だから動画の画質が悪くても、本当に必要なところは写真で送れば授業はできるということでした。

2チーム目

①回線ラグでまともに授業が受けられない②クラスの人数分の回線が混む

という二つの問題の解決策を考えてくれました。

二つとも「学校のサーバーを増やす」「授業時間を午前、午後分ける」で対策するそうです。

でもこのお題の設定は学校の先生と同じように2学期が始まる1週間前に「リモート授業をする」と告知があったという仮定です。だから1週間でできる対策を考えないといけません。

そのため「学校にサーバーを増やす」という解決策は難しいのではないか?と質問が出ていました。

そこに関しては2チーム目のメンバーもその通りだと認めていました。

勝負の結果1チーム目が勝ちました。

今日の勝敗は発表だけでなく、問題点をいっぱいあげても加点すると伝えてありましたので

問題点をたくさんあげてくれた点もよかったです。

問題点を探すところから行うお題は今までほぼなかったので

先週の水曜と月曜は思ったほど話が膨らみませんでしたが、この火曜日は私の思っていたぐらいは話ができました。

やはりみんなどんな感じで問題点をあげればいいかわかっていなかったみたいです。

ちなみに「先生が化粧しないといけないから困る」というのは私が初めに例であげたものです。

「そんなんでもいいんだ」と思ってくれたから、今日はまあまあ問題点をあげられたのかなと思います。

問題点をあげるように言われると、どうしても大きい問題や重要な問題を考えがちです。

それも大事ですが、どんな些細な、大喜利みたいな問題点をあげるのも大事です。

そこから広がる議論もありますし、何より場が暖まります。

みんなで「う〜ん」と考え込むより、とりあえず何か意見をいう方が良い意見が出やすいと思います。

私もこのタイプの授業のコツがわかった気がします。

だから今後また問題点を探していく授業もやっていこうと思います。