今日のChicora学園(7/10)令和3年度の三重県高校入試の変更点

今日で陵成中もテストが終わりました。

9科目を二日でテストするハードなスケジュールと、今日から早速部活も始まって

「今日は休みます」という子が何人かいて、

教室に来たのは三人だけでした。

三人しか来ないなんて開校当初ぶりぐらいの寂しさでした。

でも、みんな昨日まで頑張っていたので、今日ぐらい休んでもいいかなと思います。

だから暇な1日になるかと思いきや、私は結構ハードな1日でした。

光陵中にチラシを配りに行ったり、新しく入りたいちいう方の面談などが3件あったりまあまあ忙しい日でした。

高校入試へのコロナの影響

今年の中3はコロナの影響で例年とは学習のスピードが違います。

そこで高校入試をどうするか三重県の教育委員会から発表がありました。

↓ここに詳しく載っています

https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0045100230.htm

そこに出題範囲から除外する内容が載っています。

でも、これはコロナだから狭まったのかな?

今、確実な資料がありませんが、例年中3の最後の方の範囲は出ていなかった気がします。(過去問を見てみましたが、三平方の定理を使う問題はありませんでした)

私立はこの辺りの範囲は出ません。

前期は学力試験がない学校もまあまあありますし、あっても1科目や2科目の学校が多いです。

だからそこまで影響があるわけではないと思います。

また後期選抜は試験範囲の除外はないので、こちらはいつも通りになると思います。

だから学力試験への影響は、前期も含めほぼないと思います。

ただ、部活の評価をどうするかについては影響がありそうです。

特にスポーツ特別枠選抜は大きな影響がありそうです。

スポーツ特別枠選抜については↓

https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000900062.pdf

受験資格に県大会や全国大会での結果が必要な高校がいくつかあります。

その辺りの結果を高校がどう判断するか、受験する側がどう高校にアピールするかが、例年とはかなり変わってくるかと思います。

ただこのスポーツ特別枠選抜も、各種目かなり上手い子が対象の選抜方法です。

ちょっと得意なレベルでは、まず中学校の先生に「無理だよ」と言われてしまいます。

この選抜方法に該当するのは各種目で県内で数人のレベルですので、この選抜方法にお世話になる生徒さんはほぼいません。

私は今までの塾人生の中でスポーツ特別枠選抜で受験した子は一人もみていません。(愛知県の甲子園常連校に野球でスカウトされて行った子はみたことありますが)

スポーツ特別枠選抜以外の選抜方法でも、部活動の記録などは内申書に書かれて高校にも届けられます。

しかしその部活動の記録で評価が大きく変わることはあまりありません。

特に後期選抜は選抜方法がしっかりと決まっていますので、部活の記録などが決め手となって合否が決まることはほぼありません。

たぶん、入試当日の試験の点も内申点も全く同じ二人がいて、そのどちらか一方しか合格を出せないときになどに、部活動の記録を参考にする程度だと思います。

そうなる確率はかなり低いです。

だから部活の評価も影響がある子はほぼいないかと思います。

今年の高校入試の変更点

今年の高校入試の変更点も発表されました。

変更点はこちら↓

https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000900430.pdf

定員の変更点が多いです。

一番驚いたのはいなべ総合、川越の定員が減ったことですね。

いな総と川越は毎年人気があって倍率が高い高校ですので、定員が減るとさらに倍率が上がるかもしれません。

今年度定員割れしていた四日市西高校が定員を減らすのはわかるのですが…

人気がある高校の定員を減らすのはちょっと厳しいですね。

少子化の時代なので、定員を減らしていくのは仕方のないことですが。

気になった学校を個別に書いていきます。

川越高校

川越高校は普通科の定員が減ったのが驚きですが、もう1点変わったところがあります。

それが前期選抜(国際文理だけ)の配点が変わったことです。

今まで英語の配点が1.3倍だったのが、なくなります。

英語を1.3倍するというのは英語科のころの名残のような気がしますので、それをなくす方が今の国際文理にはあっていると思います。

昔は英語科で今は国際文理という名前ですが、そこまで英語に特化しているというわけではありません。

文系にも理系にも進むことができて、英語が苦手な子でもやっていけるコースです。

桑高の理数科や四高の国際科学は、ただ普通科よりちょっと上のコースで文系にも理系にも進めると知っている方は多いですが、

川越の国際文理は「英語の授業が多いんですか?」など英語科の頃のイメージを持っている方もまあまあいます。

川越の国際文理も、桑高の理数科や四高の国際科学と同じように普通科よりちょっと上のクラスという位置付けです。

川越高校側もそういう英語科のイメージを無くしたいようで、中学生に向けていろいろ発信していますが、なかなか浸透していないように感じます。

その一環として、英語1.3倍をやめたのかもしれません。

四日市工業高校

四日市工業は機械科が1クラス減ります。

工業系は学科ごとに志願するので、各学科の定員は40名程度と少ないところが多いです。

その中で四日市工業の機械科は珍しく定員が2クラス80人と多かったです。

それが1クラス減の1クラス40人になります。

つまり定員が半分になってしまいます。

これもまた倍率が上がってしまうかもしれません。

また四日市工業で機械科に入りたかった子が諦めて、四中工や桑名工業の機械科に流れてくる可能性もあります。

そうなると、四中工や桑名工業の機械科の倍率も少し上がるかもしれません。

四日市農芸高校

今回の変更点のPDFの一番上に書いてあって、一番目立つのが農芸の学科改変です。

4学科が3学科に減ります。

しかし、これだけでは詳しいことがわからないので、何も書けません。

というより、私もここは詳しく知りたいところです。

農芸を受けたいという生徒さんはぜひ夏休みごろにある高校説明会に行って説明を聞くべきだと思います。

その説明会に行くか、中学校の先生に聞くかしないと、変更後の各学科がどのようになったのかははっきりとわからないと思います。

おそらく、新しい学科の名前的に、今までの生産科学科と園芸学科が合体して農業科学科になったのかな?と思います。

今までの生産科学科も名前だけでは中学生にとって何をしているかわかりにくかったと思いますので、農業科学科に変わることでわかりやすくなるかなとは思います。

しかし農業科学科としてしまうと農業色が強くなってしまいます。

今まで生産科学科では農業のことだけでなく販売流通のことなど、農業に関わる全般を学んでいました。

学科の名前が変わることによって、学ぶ内容は農業そのものが多くなるのか?今まで通り販売流通のことも学ぶのか?が気になるところですね。

(これからの時代のことを考えると販売流通なども今まで通り学ぶとは思いますが)

また農芸は毎年くくり募集(生産、食品の生産系と造園、園芸の環境系の二つ)をしていましたが

学科再編でくくり募集の仕方も変わるようです。

3学科同時のくくり募集になるようです。

そうなると出願方法(第1志望、第2志望などを選べるのか?)、第2志望へのスライド合格はあるのか?スライド合格があるなら第1志望の人と第2志望の人で有利不利があるのか?など

この表だけではまだわからないところも多いです。

このあたりの詳しいところは学校説明会に行かないと知る機会はあまりないかと思います。

農芸は今年変化が大きいので、ちょっとわからないことが多いです。

受験する可能性がある方は学校説明会に行って直接聞いてくることをおすすめします。

まとめ

変更点のあった高校、なかった高校いろいろとあります。

私のように毎年入試に関わる人間は変更点は気になりますが、実際に受験する生徒さんたちにとって高校入試は人生でたった1回だけで、去年がどうだったとかほぼ関係ありません。

変更がなかったとしても、そもそも去年のことを知っている子なんてほぼいません。

だから変更があろうがなかろうが、みんな新鮮で初めて知ることばかりだと思います。

みなさん高校入試について知らないことが多いと思いますが、公立高校の情報を入手できる機会はかなり少ないです。

そこで高校情報をどう入手するかというと、学校説明会が一番です。

中3生は中学校から高校説明会の案内がいろいろと来ていると思いますが、それらに積極的に参加することが一番大切です。

貴重な入試情報を得ることもできます。(私も説明会に参加した生徒から情報を得ることが多いです)

また実際に高校に行ってみると「行きたい」という気持ちが強くなってやる気がわくこともよくあります。

だから、高校の説明会は本当におすすめですので、ちょっとでも気になる高校はぜひ行ってみてください。