今日のChicora学園(6/1)学校にポイント制度を導入するなら?

今日もわいわい授業がありました。

今日のお題も昨日と同じで「学校でポイント制度を始めるなら?」です。

学校で何かポイント制を始めるなら、何がいいか?どうすればポイントがもらえるか?ポイントがもらえてそのご褒美はどうするか?を考えてもらいました。

例えば「学校に来たらポイント」「授業に出たらポイント」などはなしです。

なぜならポイントがない今でもみんな普通にできているからです。

みんなが今まであまりやる気のなかったことに対して、ポイント制度を導入して「やってみよう」と思わせることが重要です。

要はポイントでいかにつるか?を考えてもらいました。

陵成の子が多いので、陵成基準で、ご褒美は月2万までの予算というルールのもと考えてもらいました。

1チーム目

ハンカチチェックでポイントがもらえるというものでした。

まずそもそもハンカチチェックをした方がいい理由が…

ハンカチを持っていないと手を洗ったときに、手を払って水を飛ばして床が汚れるから

みんなにハンカチを持ってきてもらうためです。

そして、学校の美化につながるので、それは美化委員の仕事だろうということで、美化委員がチェックするそうです。

そして毎日ハンカチチェックをして、ハンカチを持ってきていたら1ポイントもらえるそうです。

そのポイントが貯まると単語帳と交換できるそうです。

毎日ちゃんと持ってきている子なら1ヶ月半ぐらいで単語帳1個と交換できます。

月2万の予算なら単語帳の箱(2400円、30個入り)が8箱買えます。

つまり月240個単語帳を仕入れられます。年間2880個。

陵成は全校生徒600人いますが、全員が毎日ハンカチを毎日持ってくるとも思えないので、月240個のペースで仕入れて行っても間に合うのではないか?ということでした。(夏休みとかあるし)

2チーム目

こちらのチームは黒板消しをするとポイントが貯まるという制度でした。

授業後に黒板消しをするとポイントをもらえます。

席替えの時に、ポイントが多い人から順番に席を選べるそうです。

このご褒美なら、1円も使わずにできます。

席替えで自由に席が選べるなら、みんな後ろの席を選びたがります。

しかし後ろの席からだと黒板消しをしに行きにくくなり、あまりポイントを貯められなくなります。

逆にあまりポイントが貯められなかった子は前の席になる確率が高くなって、そうなると黒板を消しやすくなるのでポイントを貯めやすくなります。

そのように、一定の子だけがポイントを稼げないような、うまくバランスが取れているシステムです。

しかし、授業毎に黒板消し争奪戦が起こるので危険です。

そこの解決策はないようでした。

勝負の結果は2チーム目が勝ちました。

文字で見ると内容は1チーム目の方が豊富ですが、発表時にしゃべっていた分量的には両チームとも同じぐらいでした。

2チーム目は発表の喋り方もうまかったです。

スライドにも「旦那、何に使うんですか?」「チームのみなさんの意見」などうまく息抜きポイントを挟んで、そして次に言うことに注目を持っていくような喋り方でした。

また、「このシステムはお金使わないんですごいんです」「このシステムすごくないですか?」など自分から「よくないですか?」と良さをアピールしてしました。

自分から「よくないですか?」とアピールするのはずうずうしく感じられそうで、私は避けてしまうのですが、

今回の発表では全く図々しさが感じられなくて、「本当にいいな」と思ってしまいました。

自画自賛する発表方法は私の中には全くなかった方法なのですごく新鮮でした。

2チーム目が勝ちましたが1チーム目もすごくよかったです。

内容をしっかり考えていてくれましたし、予算2万と決まっていますので、そこの計算もちゃんとしてくれていたのがよかったです。

なんとなく考えるなら簡単にできますが、お金の計算をするとなるとちゃんと考えないといけません。

そこをしっかりしてくれた点はよかったです。

なので今日はレベルの高い勝負だったと思います。

また今後もこれぐらいのクオリティを期待しています。