今日のChicora学園(7/27)理科実験その1前半
夏期講習が始まり、しかも面談もたくさん入っていて、忙しくあまりブログが更新できずすみません。
今日は理科実験がありました。
毎年、夏休み中に理科の実験を3回しているのですが、今日はその1回目でした。
今日の実験は
「駐車場の土から土器を作ろう その1」と「植物の水の吸い方を観察しよう」
です。
「駐車場の土から土器を作ろう」は1回ではできないので、3回+1回(焼きに行く)でやる予定です。
で、今日はまずは土をとる作業をしました。
土器にできる土は、土の中でも粒の細かいねん土だけです。
だから駐車場の土の中からねん土だけを取り出さないといけません。
まずはみんなにそもそもねん土が何かを説明するために簡単な実験をしました。
①ペットボトルに土を入れて
②振ってかき混ぜて
③静かに置いておく
そうすると、重い大きな粒から下に積もっていきます。
下から、れき、砂、ねん土の順番に積もります。
ねん土は表面にうっすら積もるだけです。
このうっすら積もるねん土が今回のターゲットです。
ペットボトルでチマチマやっていたのでは全然ねん土が集まりませんし、何よりれきだらけで効率が悪いです。
そこで、こんな方法でねん土を集めました。
まずはスコップで駐車場の土(ほぼ砂利)をとってザルに入れます。
そしてその土が入ったザルをバケツの中でゆすぎます。
そうするとザルの網目より小さい粒(砂とねん土)だけバケツの水の中に落ちていきます。
粒の大きなれきはザルに残ります。
残ったれきは駐車場に捨てます。
これを繰り返して、砂とねん土をたくさん集めます。
みんな「めっちゃ細かい〜」「サラサラや」と言っていましたが、写真で手に持っているのは砂なので残念ながら土器には使えません。
ねん土はもっと細かくて粒々感はありません。
ねん土はすぐには下に沈殿せずに、数日間水の中に溶けたままです。
写真だと濁っている泥水の部分がねん土が溶けている水です。
(ちなみに上のペットボトルの写真は4日間安静にしてあリりました。4日経てばねん土が沈殿して水の濁りもだいぶ取れます。)
このバケツを1週間ほど放置して、ねん土を沈殿させていきます。
だから今日の作業はここまです。
次回は8月2日(火)に第2回の理科実験があるので、その時に沈殿したねん土を取り出そうと思います。
ちなみに縄文人とか普通に土器を使っていた人たちはこんなことをしていないと思います。
土を掘っていたりすると「粘土層」があったりします。
その名の通りねん土だけの層があります。
それを見つければこんなめんどくさいことをしなくても、ねん土が取り放題です。
縄文人はちゃんと粘土層がどこにあるか知っていて、そこからねん土を取ってきて土器を作っていました。
この作業中にも「掘ってればねん土の層が出てくるんじゃない?」と言ってくれた子もいます。
確かに掘っていたらねん土層が見つかる可能性もあります。
でも、あまり掘ると埋めるのが大変ですし、駐車場がボコボコになって水たまりができるので
駐車場の表面の砂利からねん土を集めています。
たぶん土器作りのプロの縄文人がこんな話を聞いたら「なんてバカなことしてんだ」と驚くと思います。
ちなみに私も偉そうに書いていますが、本当に土器ができるかどうかは全くわかりません。
土器作りなんて全くの素人です。
理科実験何をしたいかアイディアを募集したら、その中に「土器作り」があって、
できるかどうか、ちょっとYouTubeとかで調べて、
出来そうだなと思ってやってみているだけです。
ちなみにYouTubeとかで調べても、さすがに砂利の駐車場から土器を作っている人はいません。もっとまともな土を使っています。
だから失敗するかもしれませんが、それはそれで楽しいからいいかなと思います。
ここから下は
みんなには見せていませんが、私が休みの日に練習でやってみたときの写真
バケツの上澄みの水を捨てると、トロッとした泥水があります。
これがねん土なので、これを広い容器に移して乾かします。
今これを乾かし中です。
ここから先どうなるかは私もわかりません。
これがうまく行っているのかどうかもわかりませんが、みんなもこんな感じでうまくできるといいなと思います。
ここまでが、今日の理科実験の前半です。
後半の「植物が水の吸い上げる様子を調べよう」はまた明日書きます。